バイオ・リスニングは英語の曖昧母音を左耳と連結している右脳で捉えることを提唱していますから左耳に着目していると思われがちですが、実は「 右耳 」( 左脳言語領域 )に注目しています。
最近、「 右脳 」が脚光を浴びるようになり、「 左脳 」を軽視しがちな風潮にありますが、トマティス・メソッド等は、右脳というよりも左脳を重要視しているのです。
より優れたコミュニケーションを行うには、右脳以上に左脳の言語処理能力を高める必要があるでしょう。
何事もバランスが重要で、左耳( 右脳 )優位に偏りすぎると、口ごもりがちになり、ひどい場合はどもりがちになったりします。
「 利き耳 」という考え方からすると、右耳が「 利き耳 」で、左脳半球に「 言語 」の優位性があるほうが、脳の機能分担上好ましいとされています。
その理由は、左耳で「 言語 」を聞いても、右脳から左脳に戻して、その分、ズレが発生し、1/1000秒位、遅れた信号を受け取っていることになり、円滑なコミュニケーションの妨げになるからです。
ですから、最初から、右耳優位で「 言語 」を受け取り、そのまま左脳にダイレクトに信号を送るのが、言語処理能力向上に繋がるのです。
吃音による発声困難は、聴覚の音声処理を左耳経路で行っていて、左脳半球に言語の優位性がなく、両脳に言語を司る器官があって支配系統が混在して混乱している場合が多いという報告もあります。
こういった発声困難という現象は右脳か左脳の言語中枢に音声を伝達する時差に問題があるとも言われており、この時差をなくすには、「 右耳を優先させる 」ことにより解消できるという報告もあります。
バイオ・リスニングは、右耳を聞き耳にする(交差神経組織により右耳が左脳に直結している)というトレーニングを行うことで、優れたコミュニケーション能力を養う下地を作ることが出来るのです。
方法は簡単です。
入力された音を処理して、右耳に一定のリズムで左耳より音を多く与えることにより、右耳を聴覚優勢にする働きを強化するのです。
脳では神経が交差しているため、左耳に入った言語情報は右脳へ、右脳から左脳の言語中枢に伝わります。
右耳優位ですと言語機能を司る左脳と右耳は情報伝達ルートが短く効率的である事が分っています。
ですから
右耳は左脳に直結していて右耳で聞く訓練をして条件反射にしておけば、言語が脳に伝わる時間と処理能力がだんぜん速くなり、英語に限らずコミュニケーションが円滑になりやすいのです。
実際に私自身も試してみて、音が左右に揺れるように聞こえて驚いたのですが、このような聴こえ方になってしまうのは、耳のバランスが良くなかったというのと、バイオ・リスニングの「右耳強化機能」が働いているためと言えるかもしれません。
※言語の子音を左脳で扱うというのは世界共通です。
しかし、日本人だけは、日本語の母音優位の言語の特長ゆえに「 子音 」よりも「 母音 」を左脳で処理する傾向が強く、「 日本語脳 」に出来上がっていて、これが、英語や米語を習得するのに障害になっているのです。
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