どうしたら労力や時間に見合った成果( 英語を身につける )を得ることが出来るのでしょうか?
英語本、通信講座、英会話スクール、英会話教室、NHK英語講座、今回念入りに紹介したインターネットラジオ番組を介したポッドキャスティングやiPodを使った英語学習等、今の日本には英語学習のための手段は、「 手の届くところ 」に溢れています。
簡単に生の英語に触れることが出来る時代ですよね。
しかし、そんな恵まれた環境にあっても、それでもやはり大多数の日本人はいまだに英語を話すことが出来ないのが現状です。
それは、やはり「 目標が具体的ではなく漠然としているから 」ということが最大の原因の一つのように思えます。
英語を習得するということも、SMARTの原則できちんと明確にすると習得が早いかもしれません。
SMARTの原則というのは、目標を絞り込んで、目標を明確かつ鮮明にするための方便としてよく用いられていますね。
1 Specific( 具体的であること )
2 Measurable( 計測可能であること )
3 Agreed upon( 合意していること )
4 Realistic( 現実的であること )
5 Timely( 明確な期日を定めること )という目標を設定して、きちんと記録して心のレンズの焦点距離をあわせて絞るのに不可欠な五つの要素の頭文字を取ったものです。
英語を習得するというと一言で言ってもその言葉の定義や範囲は非常に広いのです。
1 Specific( 具体的であること )ということについて解説するなら
「 英会話が出来るようになる 」ということにしてもそうです。
目標は、あなたの今の現状をきちんと見据えて明確かつ鮮明に描ける「 Specific( 具体的 )な目標にする必要があります
あなたの目標は、海外旅行であたふたせず、英語が少し話せれば良いのでしょうか?
日常会話レベルを聞き取って話せるようになればいいのでしょうか?
ビジネスで商談を成立させるレベルの英語力が必要なのでしょうか?
それとも同時通訳レベルの英会話力を身につけたいのでしょうか?
抽象的で心の焦点が定まりにくい「 英語を習得する 」といった目標は避けるべきなのです。
なぜなら、目標によって大きく勉強方法や労力、時間などのとるべき戦略が異なるからです。
高校や大学の入試対策としての勉強なのか?
英検やTOEIC等、就職やビジネスでの資格取得が目標で勉強するのか?
TOEFLや留学準備のために勉強するのか?
あるいは翻訳家になり同時通訳レベルの英語力を身につけたいのか?などです。
目標によって、どれくらいの労力や時間が要求されるのかが変わってきますよね。
例えば、外国人とスムーズに英語で話したい!という目標の場合は、最低限の文法は押える必要がありますが、文法に沿ったきれいな英語を話すことよりも会話特有の「 スピード 」や「 リズム感 」の方が何倍も重要ですよね。
ところが、多くの日本人は余りにも文法や基本事項に神経質になる傾向があるため、頭の中で一生懸命、日本語を英語に訳して文法に沿ったきれいな英語にして言葉にしようとして、思考停止になりがちですよね。
会話はキャッチボールのようなものです。
スピード感、リズム感が生命です。
ですから、英会話を上達させるということが、具体的な目標なら、TOEICや英検などといった資格試験や受験英語とは違って文法や基礎事項は二の次で良いから、スピード感や
リズム感を大事にする学習方法が必要になるでしょう。
このように目標によって戦略が大きく変わってきますので、はっきりさせておくことが重要でしょう。
それでは、次に 2 Measurable( 計測可能であること )について解説してみましょう。
「 今度のTOEFLを一生懸に命頑張る! 」という目標では、漠然として、曖昧であり、目指しているものにリアリティというか実感がないですよね。
TOEICで850点取る!
英検1級に合格する!
というような目標達成に必要な数字を考えましょう。できるだけ明確にしましょう。
数字という、客観的で目に見えるものを設定することで、より目標に近づきやすくなるのです。
ただし、もうちょっとこの部分をきちんと書くなら、なぜ英語を勉強しているのか?という生活に根ざした目標にきちんと答えられる具体的なSpecific( 具体的 )な目標であるか否かということは、案外重要です。
例えば、TOEICスコアを上げて650点から850点にすることが本当にあなたの目標ですか?ということを問いたいのです
それ自体はあなたの目的ではなかったはずです。
TOEICスコアを伸ばす、その先のSpecificな目標は何でしょうか?
だって目的さえ果たせれば、TOEICスコアが上がる必要はないのですから。
なんでTOEICを受けるのか?
なぜ英語を勉強するのか?
常にSpecificな完成予想図を心に描いて「 なぜ?」という問いかけを忘れないことです。
だって目的さえ果たせれば、TOEICスコアが上がる必要はないのです。
どうしてTOEICを受けるのか?
なぜ英語を勉強するのか?
常に「 なぜ? 」という問いかけを忘れないことです。
これを常に忘れずに、毎日毎日繰り返し決意し、目標達成後の具体的で鮮明な映像を想像力を応用して描く事が、目標達成の秘訣のひとつでしょう。
常に目標に焦点を合わせ、実現したときのことを思い浮かべるようにすることです。
TOEICで●●●点取った幸福な自分を想像し、会社で昇進して●●という重要な役職になった自分を想像するようにするのです。
受験生であれば、憧れのキャンパスを悠々と闊歩している自分の姿をしょっちゅう想像することです。
確か斎藤一人さんもおっしゃっていましたが、私たちの生命の疼き( わくわく感 )は生来のもので、それ自体に「 存在意義 」があります。
自分の内側の生命の疼き( わくわく感 )に氣づいて、それを充分に生活の中で生かして、最終的にはそれを使って社会や人類に貢献すること。
それがこの世に生を受けたあなたの存在意義だといったニュアンスのことを一人さんもおっしゃっています。
自分にとって自然な・・楽しい方向に進んでいないときに、はじめて、やる氣が必要になってきます。
しかし、そういう疼きが希薄ですと持続しにくいですし、たいして効果がありません。外からやる氣を植えつけようとしてもめったに長続きしませんが、内側から起こったやる氣は持続し、実践力があるのです。
3 Agreed upon( 合意し納得していること )については
その目標は、あなたが心底から納得してやりたいと思っていることかどうかを問いかけてみることです。
「 これからの時代は、英語ができないと駄目だと上司から言われたからしなければならない 」というような義務感からではないですか?
成し遂げられなかったら困ったことになり、かつ滅茶苦茶悔しい目標でしょうか?
本当に心の底からやりたいと思うことでなければ、やる氣が萎えてしまいやすく継続する意欲も湧いてきません。
特に、自分がやる氣になる最初の瞬間には、莫大なエネルギーが必要になります。
ですから、先にも述べたように動機( なぜ )が本当に自分のためのものでないと力が入りにくいのです。
ですから、英語力をどういうレベルで身につけて、身につけたら何をしたいのかを問いかけて描くほうが成果が得られやすいのです。
心に手を当てて、自問自答してみてくださいね。
4 Realistic( 現実的であること )については
目標はいつ頃到達したいのかということが含まれたTimely( 明確な期日 )なものであり、実現可能な現実的な範囲である必要があります。
1の目標をSpecific( 具体的 )にして実現したときのことを具体的に思い浮かべるとも関係してきますが、身近で現実的( Realistic )ではなく、実現不可能なことは、目標をSpecific( 具体的 )に描くことが出来ないはずなのです。
5 Timely( 明確な期日を定めること )については
立てたSMARの目的・目標をいつまでに達成させるのか( Timely )を明確にしていかないと、行動は開始できません。
人間は怠けものなのです。
また、重い腰を上げて行動を開始したとしても、期日がないとその達成状況を評価してフィードバックして、夢の実現可能性を高めることはできません。締め切り効果というものを意識してください。
ただし、英語学習の期間については( 体験上 )3ヶ月、長くても6ヶ月くらいに設定し、1年以上はかけないほうがいいです。
そのように短期間の期限を設定し、その期間に少なくともここまでは習得するぞ!というSMARTな目標を立てる方が継続は力なりなんて言いながら、いつまでもダラダラ、ちんたらと勉強するよりも遥かに成果が出やすいのです。
私の知人でも英語を体得?した人は例外なく?短期間に集中して一気呵成に習得しています。
最初の一点突破のレベルに到達させるのに、氣を散らして何年もかけていてはいけません。
3ヶ月である程度のレベルまではマスターするくらいの迫力でいくべきです。
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